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イベントレポート

学生と地域がつなぐ、箱崎半島とハイカーのこれから

半島周回で歩く覚悟がいる、岩手県釜石市の箱崎半島。みちのく潮風トレイルのハイカーにとって、どのように歩き切るか、少し身構えてしまう場所でもあります。それでも、半島の先にある御箱崎千畳敷の絶景や、静かな道のりに魅力を感じ、歩く人たちがいます。

そんなハイカーを、地域の人たちはどんな思いで見ているのでしょうか。

東海大学の学生たちが箱崎半島の地域を盛り上げようと取り組む活動は、2年目を迎えています。地域住民の皆さんとの交流を重ねる中で聞こえてきた、MCTやハイカーの話。そこをもっと掘り下げようと、10月3日・4日、かまいしDMC主催の「箱崎半島トレイルデイズ」が開催されました。

初日は、みんなで御箱崎千畳敷までハイキング。歩いた後は、箱崎半島攻略の心強い味方「御箱崎の宿」で地域住民の皆さんとBBQを囲み、楽しい交流の時間を過ごしました。


プログラムのひとつ、ハイカートークセッションでは、これまで箱崎半島を歩いたハイカー(宮古市より志賀ハイカー、陸前高田市より吉田ハイカーにご登場いただきました)から、実際に歩いて感じたことや印象に残った場所、歩く中での苦労など、率直な声を聞き、大学生や地域の皆さんと共有しました。「思っていた以上に長い」「千畳敷は遠いけれど行くべき」「何もなく、誰もいない静けさが心地よい」。一方で、長い道のりだからこそ、ひと休みできるベンチがあるとうれしい、地域の人の気配があると安心する、といった声も。MCTAの坂本も登壇し、ハイカーの思いに耳を傾けながら、箱崎半島の魅力と、歩く人を迎えるためにできることを一緒に考える機会となりました。

そして翌日、東海大学の学生たちは、トレイルのすぐそばにある佐々栄商店の敷地内に、テーブルセットと掲示板を制作・設置しました。地元の大工さんにもご協力いただき、ハイカーと地域住民がひと休みしたり、情報を交換したりできる場所が誕生。掲示板には、歩く人と地域の人たちをつなぐ架け橋になってほしいという学生たちの思いが込められています。

今回、印象的だったのは、箱崎半島では、私たちが思っていた以上にハイカーと地域のつながりが育まれていたことです。地域の皆さんはハイカーのことをよく知っていて、長い距離を歩く、攻略が難しいとも言われる箱崎半島のハイキングを心配しながら、歩く人たちを見守ってくれているそうです。学生たちの継続的な活動を地域の皆さんも楽しみにしていて、こうした関わりが新たな交流を生み出していることを感じました。

学生たちが地域の声を拾い、ハイカーの声を届け、地域の人たちと一緒に形にしていく。今回生まれたテーブルセットや掲示板が、ハイカーにとっては安心してひと息つける場所に、地域の皆さんにとっては歩く人との出会いを楽しめる場所になっていくことを願っています。

東海大学の学生たちの取り組みが、箱崎半島を歩く人に少しの安心と楽しみを届け、地域の人たちとのつながりをさらに育んでいく。これからの箱崎半島が、「また歩きたい」「また会いたい」と思える場所になっていくことを期待しています。

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